これまで東日本では7月初旬~中旬までの間、西日本では1ヶ月遅れの8月初旬より中旬までの間が贈答時期となっていました。
しかし、現在はどちらの地方も7月初旬~中旬まで(土用の入り前まで)に贈る事が一般的となっています。
うっかり忘れてしまった場合には、暑中見舞い、または残暑見舞いとして贈ります。
※暑中見舞いとして贈る — 土用の入り(7月19日、または20日)~立秋(8月7日、または8日)まで
※残暑見舞いとして贈る — 立秋(8月7日、または8日)~処暑(8月23日)まで
お中元の贈り物に掛ける「のし紙」は、紅白の5本(または7本)花結び(蝶結び)に熨斗が付いたものを用います。
表書きは濃い色の墨を用いて楷書体で書くのが基本ですが、上書きは水引の上に「御中元」と書き、名前は水引の下にやや小さめの文字で「フルネーム」を書き入れます。
事前に訪問時間を打ち合わせて先方宅に直接持参するのが本来の習わしですが、近頃では余程の場合を除いて、デパートなどから直送したり宅配便を利用する事が一般的になってきています。
身内や友人に贈る場合は電話で伝えても差し支えはありませんが、日頃大変お世話になっている方には届く頃を見計らって手紙か葉書による挨拶状をお送りするのが礼儀です。
お中元はお祝いごとの贈り物ではなく、日頃お世話になっている方に、感謝の気持ちを品物に託してお贈りするものです。
ですから、贈る側、先方、またはどちらもが喪中の場合でも、お中元をお贈りする事に差し支えはないと言われています。
(キリスト教は、喪中という考えがないため、必要以上に気にする必要はないようです。)
ただし、先方が忌中(仏教の忌明け法要前や神道の忌明け祭前)の場合に、どうしても贈る側として気になる時は、お贈りする時期をずらして暑中見舞いや残暑見舞いの形で贈る方法もあります。
その際は事前にお断りを入れて、先方の了解を得た上でお贈りする方が良いでしょう。
贈る側の好みで品物を選ぶ方が多いようですが、幾ら高価なものであってもお酒の飲めない人に酒類を贈っても喜んでは貰えません。
自分好みの「あげたいもの」を贈るのではなく、相手の好み・家族構成・年齢・人数・季節などを十分考慮して、予算に見合った「喜んでいただけるもの」を選ぶ事を心がける必要があります。
日頃お世話になっている度合いによって、金額に差を付けるのが一般的です。
お中元の場合、お返しの必要はありませんが、届いた後に出来るだけ速やかに電話か手紙でお礼の心を伝えるのが礼儀です。
お礼を伝えるだけでは気の済まない相手や同僚・友人などの場合には、お返しとして同額程度の御礼の品か、お中元を贈っても特に問題はありません。
また、暑中見舞いや残暑見舞いの場合も同様です。
これまでは正月を迎える事始めの日(12月13日)から贈る習わしがありましたが、現在は12月初め(早い所では11月末頃)から、遅くても20日くらいまでには届くように贈るのが一般的と言われています。
うっかり忘れてしまって年内に届かないと判断した場合は、正月の松の内(1月6日まで)に「御年賀」として贈る方法もあります。
この場合は、先方に対してお歳暮を贈れなかった事をお詫びして、年明けにお年賀として贈らせていただく事を手紙か電話で一言伝えておくのがマナーです。
お歳暮の贈り物に掛ける「のし紙」は、紅白の5本(または7本)花結び(蝶結び)に熨斗が付いたものを用います。
表書きは濃い色の墨を用いて楷書体で書くのが基本ですが、上書きは水引の上に「御歳暮」と書き、名前は水引の下にやや小さめの文字で「フルネーム」を書き入れます。
事前に訪問時間を打ち合わせて先方宅に直接持参するのが本来の習わしですが、近頃では余程の場合を除いて、デパートなどから直送したり宅配便を利用する事が一般的になってきています。
身内や友人に贈る場合は電話で伝えても差し支えはありませんが、日頃大変お世話になっている方には届く頃を見計らって手紙か葉書による挨拶状をお送りするのが礼儀です。
お歳暮はお祝いごとの贈り物ではなく、日頃お世話になっている方に、感謝の気持ちを品物に託してお贈りするものです。
ですから、贈る側、先方、またはどちらもが喪中の場合でも、お歳暮をお贈りする事に差し支えはないと言われています。
(キリスト教は、喪中という考えがないため、必要以上に気にする必要はないようです。)
ただし、先方が忌中(仏教の忌明け法要前や神道の忌明け祭前)の場合に、どうしても贈る側として気になる時は、お贈りする時期をずらして寒中見舞いの形で贈る方法もあります。
※寒中見舞いとして贈る — 松の内(地方によって異なりますが、一般的には1月1日~6日)~立春(2月4日、または5日)まで
贈る側の好みで品物を選ぶ方が多いようですが、幾ら高価なものであってもお酒の飲めない人に酒類を贈っても喜んでは貰えません。
自分好みの「あげたいもの」を贈るのではなく、相手の好み・家族構成・年齢・人数・季節などを十分考慮して、予算に見合った「喜んでいただけるもの」を選ぶ事を心がける必要があります。
日頃お世話になっている度合いによって、金額に差を付けるのが一般的です。
本来はお世話になった方々に贈ったり取引関係の方々に贈るのが一般的ですので、贈られる側は特にお返しを必要としませんが、届いた後に出来るだけ速やかに電話か手紙でお礼の心を伝えるのが礼儀です。
お礼を伝えるだけでは気がすまない相手や同僚・友人などの場合には、返礼として同額程度の「御礼」の品か「お歳暮」を贈っても特に問題はありません。寒中見舞いの場合も同様です。
正式にはお正月の三が日(1月1日~3日)の間に行う年始のご挨拶の手土産として直接持参するのが礼儀です。
また、三が日の間に都合が付かない場合にも、松の内までの間に訪問するのが習わしとなっています。
松の内の間を過ぎて訪問する事になった場合は、表書きを「寒中見舞い」として持参します。
※寒中見舞いとして贈る — 松の内(地方によって異なりますが、一般的には1月1日~6日)~立春(2月4日、または5日)まで
お年賀の贈り物に掛ける「のし紙」は、紅白の5本(または7本)花結び(蝶結び)に熨斗が付いたものを用います。
表書きは濃い色の墨を用いて楷書体で書くのが基本ですが、上書きは水引の上に「御年賀」と書き、名前は水引の下にやや小さめの文字で「フルネーム」を書き入れます。
お年賀は年始のご挨拶の時に直接持参する手土産の表書きに用いられるものである事から、訪問する都合が付かない場合であってもデパートなどから直送したり宅配便を利用して贈る事はタブーとされています。
当方または先方のどちらか、または双方が喪中に当る場合は、事前にお断わりを入れ、先方の了解を得た上で、「寒中」に訪問するのがマナーとされています。
この場合の表書きは、お年賀ではなく「寒中見舞い」とします。
また、先方に事情を説明して、年始挨拶を欠礼させていただいても特に失礼とはなりません。
(キリスト教は、喪中という考えがないため、必要以上に気にする必要はないようです。)
※寒中 — 寒の入りである小寒の初め(1月5、6日)~大寒の終わり(2月3、4日)の立春前までの約一ヵ月間
贈る側の好みで品物を選ぶ方が多いようですが、幾ら高価なものであってもお酒の飲めない人に酒類を贈っても喜んでは貰えません。
自分好みの「あげたいもの」を贈るのではなく、相手の好み・家族構成・年齢・人数・季節などを十分考慮して、予算に見合った「喜んでいただけるもの」を選ぶ事を心がける必要があります。
日頃お世話になっている度合いによって、金額に差を付けるのが一般的です。
贈られる側は特にお返しをしなくてもと考えがちですが、お年賀はあくまでも直接訪問する際の手土産である事から、受ける側もわざわざ訪問してもらった事への手土産をお返しとして用意するのが礼儀です。
その際、表書きは「松の葉」、「御礼」などと書きます。これは寒中見舞いの場合も同様です。
お礼状は、先方の心遣いに対して感謝の気持ちを伝える事が目的ですが、無事に届いた事をお知らせする役割もありますので、受取った後に出来るだけ早く出すように心がけましょう。
近頃では電話でお礼を済ませる事が多いようですが、電話とは別に礼状をきちんと出すのが正しいマナーです。
友人や特に親しい方への礼状は堅苦しい形式にこだわる必要はありませんが、目上の方への礼状は注意が必要です。
書き方のポイント | 書き方例(お中元) | 書き方例(お歳暮) |
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季節の挨拶 |
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先方の安否を気遣う言葉 |
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日頃お世話になっている事への お礼の言葉 |
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いただいたお中元やお歳暮への お礼の言葉 |
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先方のご家族に対する心遣い |
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先方の体調を気遣う言葉など |
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結びの言葉 |
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夫宛てのお中元やお歳暮に対して、妻が礼状を代筆する場合は、夫の名前を書いた左脇にやや小さい文字で「内」と書き添えます。
また、家族以外の者が礼状を代筆する場合は、本人の名前の左側にやや小さく「代」と書き、その下に代筆者の名前を書きます。