母の日の定番カーネーションの由来と意味は?
いつの頃から始まったのでしょう
風薫る5月、ゴールデンウィークが終わると「母の日」がやって来ます。
花屋の店先にあふれんばかりに並ぶカーネーションの花束や鉢植え。
母の日にカーネーションを贈る風習は、すっかり日本に定着していますがいつの頃から始まったのでしょう。
起源は女性の立場からの平和運動が、「母の日」へ
世界各国に母の日はありますが、日本の母の日はアメリカにならっています。
19世紀、南北戦争下のアメリカで、夫や子供を亡くした女性たちが起こした平和を訴える「母の日宣言」運動が起源でした。
戦争終結後、敵味方問わず負傷兵の為に尽力した一人の女性活動家が、「母の友好日」を提唱し平和運動を続け、志し半ばで亡くなります。
その2年後、彼女の活動を支援していた娘さんのアンナ・ジャービスが、母親の努力に敬意を表すとともに、「母の日」を国民的な日として設けるべきとしてキリスト教の教会を中心に動き、実現されるに至りました。
その式典で母親の好きだった白いカーネーションを霊前にたむけ、参列者にも白いカーネーションを配ったといいます。
そこからカーネーションがシンボルとなり、今につながっているのですね。
日本の母の日は、1913年(大正3年)青山学院の宣教師たちが、アンナ・ジャービスからのメッセージを受けて広め、定着していったとされます。
母の日が、100年以上も前からあったとはちょっと驚きですね。
母の日が平和運動から始まったことを知ると、よりいっそう意味の深さを感じます。
母親の願いは、いつの時代も子供たちが幸せに生きていることでしょうから。
起カーネーションの花言葉は、「無垢な深い愛」
色によって花言葉が違っています。
赤いカーネーション:母への愛
ピンクのカーネーション:女性の愛 美しいしぐさ 熱愛
白いカーネーション:純粋な愛 私の愛は生きています
紫色のカーネーション:誇り 気品
黄色のカーネーション:軽蔑 嫉妬
青いカーネーション:永遠の幸福
改めて花言葉を知ってみると、母の日に赤いカーネーションを贈る意味、天国にいってしまったお母さんには白いカーネーションを捧げる意味が解って来ますね。
黄色が好き、というお母さんもいるでしょうから、花言葉にかかわらず黄色のカーネーションを贈るのもありでしょう。
でも、くれぐれも亡くなってもいないのに白いカーネーションを贈るのはやめましょう。
特に義理のお母さんならむくれてしまいそう。
カーネーションにこだわらず、お母さんのイメージに合った花、お母さんの好きな花を贈るのも素敵ですね。
2016年12月24日 土曜日