父の日・母の日はどうして始まったの？由来と世界の父の日・母の日｜日本ロイヤルガストロ倶楽部 グルメ通販

父の日の始まり

父の日の始まりは、アメリカ・ワシントン州のソノラ・スマート・ドッドという女性の行動がきっかけです。
早くに亡くなってしまった母に代わって、ソノラの父が男手一つで彼女を含む6人の兄弟を育て上げましたが、残念ながら、子供たちが成人するのを見届けることができずに亡くなってしまいました。
ソノラはそんな父を讃えて、その頃(1909年)既に始まっていた母の日と同じように、父に感謝する日も作るべきだと考えていました。
そこで彼女は教会の牧師に嘆願し、父の誕生月の6月に礼拝をしてもらい、そのことがきっかけで父の日が始まったとされています。
最初の父の日の祝典は、1910年の6月19日にワシントン州スケポーンで行われました。
母の日の花といえばカーネーションですが、父の日の花はバラ(健在であるなら赤、亡くなっていたら白)。
これは、ソノラが父の墓に白いバラを手向けたからだとされています。

母が好きだった白いカーネーション

母の日の始まりも同じくアメリカにあります。
南北戦争中、負傷兵の衛生状態を改善するため、女性の結束を促進する活動をしていたアン・ジャービスという女性がいました。
彼女は1905年5月に亡くなりましたが、その2年後、アンの娘であるアンナは亡き母親を偲んで、母が日曜学校の教師を務めていた教会で記念する会を行い、母が好きだった白いカーネーションを手向けました。
これが母の日の始まりだとされています。
アンナの母への想いに人々は感動し、1908年5月10日、アンナが記念会を行った教会に生徒と母親たち470人が集まり、最初の母の日の祝典が行われました。
アンナは後に青山学院に手紙を送り、そこにいた女性宣教師たちの働きかけによって、日本でも徐々に母の日が浸透していったとされています。
それから、毎年5月5日のこどもの日ですが、子供たちの人格を尊重し幸福を願うと同時に、実はお母さんに感謝することも趣旨とされているんだそうです。
これは、特にご存じでない方が多いのではないでしょうか？お母さんあっての子供だから、でしょうか。

日付も過ごし方もいろいろです

父の日も母の日も世界中で祝われていますが、その日付も過ごし方もいろいろです。
いずれも発祥の地・アメリカに倣って6月の第3日曜日、5月の第2日曜日に定めている国が多いようですが、例えば台湾では88の発音がお父さんを意味する爸爸とほぼ同じであることから、8月8日が父の日とされていますし、ルーマニアでは女性の日である3月8日、タイではシリキット国王妃の誕生日である8月12日が母の日とされています。

他の国の方がお父さんやお母さんにどんな贈り物をしているのかもちょっと気になりますよね。
日本同様、メッセージカードを添えてお花やプレゼントなどを贈る習慣が定着している国も多いようですが、韓国ではお金や商品券などが最も喜ばれるとのこと。
なかなか現実的ですよね。
また、日本ではお葬式やお墓にお供えする花というイメージが強い菊の花が、オーストラリアでは母の日の花として贈られています。
まさに”所変われば品変わる”ですね。

国によって父の日・母の日の日付や過ごし方が異なっても、お父さん・お母さんに感謝する日であるというのは変わりないのではないでしょうか。
今度の父の日・母の日も、ご両親と大切な時間を一緒に楽しくお過ごしくださいね。