母の日に贈るカーネーションの色の意味とその由来
毎年5月の第2日曜日は母の日ですね。
カーネーションを贈ることで日ごろの感謝の気持ちを示す記念日ですが、色それぞれに意味が込められていることをご存じですか?見た目の美しさも大切ですが、意味を知った上で感謝の気持ちを贈りたいものですね。
「母への愛」という意味
まず、純粋な赤色には「母への愛慕」という意味が込められています。
一般的な贈り物であることは誰もが知っていることでしょう。
ピンクは「感謝の気持ち」、オレンジは「清らかな愛情」。
これら暖色系のカーネーションで揃えればきっとピュアな気持ちになれるかもしれませんね。
また、青は「永遠の幸福」、紫は「気高き誇り」といわれています。
寒冷系の色は心に安らぎを与えるもの。
特に青は花の中で強い存在感を放ってくれます。
色の意味を知ったことでどれを贈ろうかますます悩むことでしょう。
しかし、贈るのにタブーとされている色も存在していますので、間違えて選ばないよう気を付けたいところです。
先述したように純粋な赤には「母への愛」という意味が存在していますが、濃い赤を選ぶと「哀しみや欲望」に変わってしまいます。
活発でエネルギッシュな印象を与える黄色ですが、こちらも「軽蔑や嫉妬」という意味が込められていますので避けることをオススメします。
そして穢れのなさを感じさせる白ですが、「亡き母への思い」を表すことになってしまうので母の日には最も不向きとされています。
特に白のカーネーションは、母の日が今日に繋がる大切な由来が存在しています。
母に感謝と敬意を
今から20世紀初頭に遡るアメリカに、ヴァージニア州の社会運動家/アン・ジャービスは負傷兵の治療や公衆衛星の見直し、すなわち社会的弱者のために活動を行っていました。
娘/アンナも母親の影響で平和活動を支えてきましたが、アンナが41歳の頃に母のアンが他界。
そこでアンナは母の好きな白のカーネーションを贈り、母が20年以上お世話になっていた教会での追悼式でも配られました。
2年後である1907年5月の第2日曜日に行われた追悼式。
母が存命している参列者は赤を、残念ながら他界してしまった参列者は白のカーネーションを胸につけていました。
日本にもこの文化が浸透しましたが、子どもの気持ちを傷つけてしまうという懸念から1960年以来は赤で統一されています。
悲しい出来事から生まれた母の日とカーネーション。
戦争がない今日も崇高な出来事として、母に感謝と敬意を表したいものですね。
2017年02月08日 水曜日